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Farewell, my piece 4

かつて守人をしていた世界樹は、そのときの彼にはすでにはるかに遠く。
元気なときなら一瞬でポータル移動できる場所なのに、もう一人でゆくことすらできなかったのですね。

一番の親友であるデセルさんに背負っていただいて…
トールとしては、その背の温かさがとても頼もしくありがたく、また置いて逝ってしまうことが申し訳なくて。
デセルさんにはいつも、一番辛いところを押しつけてしまっているような気がします。。

デセルさんも色々とブロックを解消なさって、今はトールと同じくらいの体格になっておられますが
死にゆく友を負った道行きは、さぞずっしりと重く、遠かったことでしょう。



デセルさんは、リフィアさんの転生。
姫君を追いかけて転生するトールを、あるいはマリアをずっと追いかけてくれた人です。

世界樹に見せていた夢の、キュアノスアンジェリアのときをはじめ、ラボ世界で。
グラディウスのときもそうですし、
メイオンのときは、ペリドット色の小さな妖精として。

すべての転生でお会いしてるわけでもないようなのですが、それでも見つければ必ずどこかで支えてくれました。

エル・フィンさんもそうですね。どうやらいくつもの転生でご一緒しているようで、きっとその度にお世話になっているのでしょう。
そしてオーディンさんも多分。

トールが驚異的な強さを維持できたのは、そうして見えないところでたくさん支えてくれた友人達に、とても恵まれていたからなのだろうと思います。


特にデセルさんは、トールにとっては第一の親友で。
同時に、マリアにとっては想い人で。

トールという人格は、イコール私、ではないのです。私の一部、なのですね。
成り立ちが多分ちょっと特殊なのですが、それはいずれ物語のほうで語るとして。

おそらくマリアは、私の中の「トールじゃない部分」でできている人格なのでしょう。
性別のためもありますが、やっぱりどうしてもデセルさんの側を向くんです。

元々リフィアさんとアルディアスには強い繋がりがありましたから、それで、っていうのもあるのでしょうが
思えば最初っから、緑ちゃんとトールの話が出てくる前から
マリアはデセルさんに惹かれていましたっけ。
男女の性別が反対だから、アルディアスが目覚めたときほど混乱しなかったというか、なんとなくスルーできてしまったのですけどねえ。。。

特定の二つの魂に惹かれてしまう、その辛さの萌芽は実は最初からあったのでしょう。

同時にデセルさんのほうには、マリアには手を触れてはいけないという思いがずっとあって。
だから銀月でも色々と書いてありますけれども、今思えば
ほんとにちゃんとパートナー扱いになってしまったら、リアルの私が双方に引き裂かれて耐え切れないだろうから、っていうのも理由のひとつにはあったのかもしれません。
実際、アルディアスが出てきてから、そうなりかけたこともあったわけですから。



中の人が統合するときっていうのは、通常は自分という総体の中にほぼ吸収される形になるのかな、と思います。
出てきた他の過去生の人のときはそうでした。
その人が自分の中に還ってくるという感じ。

トールの場合、転生で重ねた経験や記憶、積んだ知識など、ほぼすべてのエッセンスはマリエが代表して引き継ぐことになります。
これもあえてフィルターを通してみればであって、実際は私という総体の中ですから
誰でもたいして変わらんという説もありますが 笑


だけど、彼を彼たらしめていた最大の想いの部分、
緑の姫君に対する唯一無二の愛に関してだけは、そのまま引き継ぐことができません。

また私が半分に割れたくなってしまいますし、
幼い子供を卒業し、自らの道を定めたルシオラさんにとって、それはかえって重荷にもなりかねませんから。

だから彼は、その部分は世界樹に残すことにしたようです。

……いいえ、想いの中、望みの中にこそ魂の個性が宿るのだとしたら
トールという個性のほとんどが世界樹に溶けるといっても、間違いではないのかもしれません。

これもまた、最初からすべてに繋がる世界樹に、なのですから
離れるようでもあり、変わらないようでもあり……
いつか私のすべてが源に還るそのときまで、預かってもらうということなのかもしれません。

デセルさんが手紙の中でおっしゃっている通り、
トールは姫君だけをまっすぐに見つめているからこそ、トールでした。
たとえそれが時流にそぐわなくなってしまったとしても。

ですから私の中のアルディアスの部分が、リフィアさんへの唯一無二の愛を抱いているかぎり、
姫君のことは自分の子供のように大切に愛しく思い続けていたとしても、
姫君だけにすべてを捧げた「トール」という人格が私の転生として出てくることは
たぶんもう……ないのでしょう。

彼もまた、遠い旅を終えるのです。



ルシオラさんは、高い次元に上ることを選ばれましたが
マリエをはじめ私の上の人たちは、基本的には今のところ今までどおり、ステーションレベルに留まることを選んだようです。

緑ちゃんが発案してトールが責任者となり、デセルさんの技術提供を得て進めている人為グリッド計画、これを放り出すことはできませんし、
責任感の塊みたいだったトールがまずマリエと交代したのがここだったことも、
自分がいなくなってもきちんと他の人格にうまく引き継がれるようにと、
そういう配慮もあったのかもしれないと思います。

だからそれは彼の遺志であり、私の望みとして、できる限り続けてゆきたいと今は思っています。


天使エリアはどうやら、統括不在になってますが。
トール的にも元々アシュタールさんにはめられた(笑)場所だし
ホイールスコープの設置が終わって、かなり仕事も楽になってるし
そもそもあそこはマスターだの大天使だのがたくさんいらっさる場所ですから、
実はけっこうどうにでもなるんじゃないだろうかっていう気が…。

トールがエル・フィンさんを通じて集めていただいた遊撃隊の方々については、
できれば隊ごとまとめてグリッド司令部に引き抜きたいなあ、と野望を持ってる人がいますがw


クリロズは… 黒さんとシュリカン君がこれから管理してゆかれるのかな?
トールの部屋を整理して引き払わないといけないですね。
彼の持っていた航行技術だの結界技術だのは全部マリエが引き継いでますけど、
トールが銀樹さんに直接引継ぎを済ませているようですし
コントロールルームに繋がった部屋にそのままいるのは、思い出に土足で踏み込むようで少し気が引けるような。
もしも何か要請があった時には、もちろん喜んでできることは協力させていただくと思いますが。


クリロズっていうのは、トールにとっては色々と思い入れのある特別な場所で。
そういえば最期まで感知できたのはここでした。
くわえ煙草でも最後の最後まで調整とか続けていて、あの完璧主義の人がここに限って立つ鳥後を濁すようなことはありえないのでw
世界樹に移動する気になったってことは、セキュリティとかも自分がいなくなっても(もう大丈夫)って自分で自分にOKを出せるほどにきっちり終わって、引継ぎも済んでるんだろうと思います。

でなかったら、クリロズにわずかでも不安要素があったりしたら、どんなに瀕死でも動くはずないですもん。(断言
デセルさん困らせてでも、這ってでも仕事してるに違いない。そういう人です彼は。

クリロズにおける彼の自分仕事クオリティ基準は、もんのすんごく高かったです。
たくさんの方が安全に来やすいように、っていう調整を続けて、妥協、という単語はなかったですね。


トールはここでは一スタッフでしたが、彼にとってクリロズを護ることは、ルシオラさんを護ることでもあり。
だからやっぱり、最後まで仕事を続けたのもここでしたし、「世界樹の若木に波動調整の役割があるんじゃないか」って言ってますが
絶対あると思う、っていうかもしかしてなくても、クリロズに限っては世界樹の中からヤツが調整しそうなくらいだと思う。 ←


本体的にもそのへんは(絶対大丈夫)っていう妙な確信があって。
このへんはうまく言い表せませんが……それくらい、トールにとって「大事で特別な場所」なんですよね、やっぱり。
だからこそ、トールがいなくなった後、他の姿でうろうろするのはなんとなく気がとがめる気がしてしまうというか。
あまりにも思い入れがありすぎて。

別にいて悪いわけではないと思うし、、、っていうか、同じ人なんだから別に気がとがめてなくてもいいんではなかろーかと今更気づいてみましたが 爆
なんでしょうねえ、この感覚は。
だいたいよく考えたら、本体はこれからもがっつり関わる予定があるんですけどw

だから、今までのトールという姿ではなくなって、関わりの仕方も変わってはくるのかもしれませんが
やっぱりこれからも大事にしていく場所、です。




そしてトールは・・・。

「君は姫君の愛を抱いて世界樹に溶けて
ルシオラの本当の故郷になるんだね。」

とデセルさんが言ってくださったように、なるのかな。

ルシオラさんが切り離したのは、緑ちゃんの殻のようなものだそうで
彼女がある段階を卒業した象徴みたいなものかもしれません。

なんだろうな……さなぎが蝶になったとき、そのさなぎの殻っていうと言い方微妙かもですが(爆
その詰まった時間の思い出、想いの部分をもらったというか。

ルシオラさんがそうやって望んでくれるなら、そしてまどろみの腕の中に抱いていられるのなら
トールにとっては、これほど幸せなこともないのでしょう。

そうして緑ちゃんの愛を抱き、またそれを通して、美しい蝶になったルシオラさんを眩しく嬉しく感じながら眠るのでしょうね。



世界樹は、宇宙の中心に次元をずれて大きく大きく生えていると私は思っているので
その枝葉は世界のどこにでも繋がり、届きます。


クリロズに植樹される若木に、そして三次元でのどこかの、いえすべての樹の中に
彼らの想いもまた消えずにあって、枝葉をさしのべ心地よい木陰を作るのでしょう。

そよ風の木の葉ずれに、そっと何かを囁いてゆくこともあるのでしょう。


どこにもいなくなる、ということは
どこにでもいるようになる、ということなのかもしれません。


私の中に、私のヒーリングの中に、
ブログからトールの軌跡を一緒に追ってくださった皆様の中に、
たくさんの記憶の中に、そして文字としてずっと残る物語の中に。

銀月物語を書いておいてよかったな、と思うのです。
彼の生き様は、あれにすべて記録してありますから…

今はまだ読み返せないけれど、いつか私がブレそうになったとき
彼の強さはまた姿勢を正させてくれるでしょう。

自分のかたちを思い出す手助けをしてくれるのでしょう。


けして色褪せない、想いの記憶とともに。









(つづく)


【銀の月の物語 第一部】




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☆ゲリラ開催☆ 6/9 ~ 6/13  蒼のヒーリング
トールから皆様へ、最期のご挨拶。


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Re:Farewell, my piece 4(06/11) 

さつきのひかりさん、トールさん…

私、先日から読んでいて
さつきのひかりさんがいなくなってしまうような気がして少し怖かったです…

私は自分の上の人のことを全然知らないから
とても羨ましくなってしまいます。

いっぱい苦しかったりもするのでしょうけれども…。

おやすみ…トールさん。
あんまりわかっていない部分も多いので
やたらなこといえないのですがorz

長い長い旅の終わりに、あなたのこころに
優しい風が吹いていることを願います。

そしていつか私もクリロズにいけるといいな。
そのときはスケッチブックと画材を持っていきますね。

おやすみなさい。


みずえ
  • posted by みずえ 
  • URL 
  • 2010.06/11 19:46分 
  • [編集]
  • [Res]

Re:Farewell, my piece 4(06/11) 

さつきのひかりさん、
思いをわかちあってくださって、ありがとうございます。


燃え尽きてしまって、デセルさんに運ばれるトールさん・・・。
せつなすぎます。

わたしは、これからトールさんがもっとも必要とされ、上の世界で大切な人たちと、彼の愛を広げていかれるのだとおもっていました。

すべての力を、本当に使いきって、そして時が来たんですね。

頭で理解することなんて、とてもできませんが、
いま世界樹と溶け合おうと横たわるトールさんを、
あと本当に残り少ないわずかな時間、
感じていたいと思います。

トールさんのゆく道は、いつかすべての魂が、たどる道なのでしょうか・・・・。
  • posted by あもー 
  • URL 
  • 2010.06/11 20:51分 
  • [編集]
  • [Res]

ありがとう、トールさん 

もう少しで新月だなぁ…って思っています。

昨晩ヒーリングを受けさせていただきました。目の中に浮かんだのは、紫のような青のような、結構もじゃもじゃした樹…のようでもあり、でっかいパセリのようでもあり…。
多分、夜のようでした。上に昼とか夜とかあるのかわからないんですが。

そこに導かれるように、沢山のものが溶けて吸い込まれていくようなイメージ。でもなくなるっていうより、希薄になるっていうんでしょうか。トールさんの気持ちになると、だいぶ透明になっちゃったってようにも思いました。

少し前(の記事)からひかりさんがちょっとおかしいな、大丈夫なのかなって思っていたので、こうなる事だったのかって思っています。

辛い事は全部吐き出してくださいね。私たちは読むことしかできないけれど。。。それがさつきさんの、トールさんの真実ですから。

さつきさんも、どうぞお大事に。。。

トールさん、どうぞゆっくりね・・・
  • posted by ひよこ 
  • URL 
  • 2010.06/11 23:01分 
  • [編集]
  • [Res]

Re:Farewell, my piece 4 

やっぱり切なくって涙が沢山出ます。
根源に還る、溶けるって事はどこにでも存在するってどこかで見た気がします。だから寂しくはないんだよ~(T_T)と自分にいいきかせてます・・。
ありがとうございます。
  • posted by りも 
  • URL 
  • 2010.06/12 02:02分 
  • [編集]
  • [Res]

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さつきのひかり

Author:さつきのひかり
物語を書くこと、一斉ヒーリングをすること、それに太極拳とケルトハープが趣味♪
最近はワイヤーワークにもはまり中。

エンジェルリンクファシリテーター、
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