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「闇」のイメージ 「スピリチュアル・ライフ(135094)」

へなちょこ考察、第4弾。
相変らず頭はパンク気味ですが、なんかだんだん楽しくなってきました(笑)

前の考察はこちら。

「天使好きでも、いいかな?」
「光と闇」
「循環する力」


***************


今日は、「闇」そのもののイメージについて。


「闇」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

最近の凶悪事件で騒がれる「心の闇」でしょうか。
おばけや妖怪、悪魔などのイメージでしょうか。
それとも、安らかな眠りを思い浮かべますか?

三番目の安らかな眠りをすぐ思い浮かべる方というのは、少数派なのではないでしょうか。

今まで見てきたように、本当は光の大切な対である存在のはずなのに、
闇は怖いもの、恐ろしいもの・・・
そんな固定観念があるかと思います。それはなぜでしょうか。


それはおそらく、人間の生物としての根源的な恐怖に結びついているのでしょう。
想像してみてください。

真っ暗な夜の、森の中。
あなたは明かりを持っていません。雨が降っていて、火をおこすこともできません。
月も星も見えず、すぐ足元に何があるか、何がいるかさえわからない。
ときおり遠くで獣の吠え声が聞こえます。
雨音に混じって、カサカサ、ガサガサと何かが動いています。
それから離れたいと願うけれど、どちらの方向が安全なのか、わからない。

走り出しても、すぐに何かにつまづいて転んでしまいます。
背後の音はせまってくる。けれども、足元は崖かもしれません。
恐怖のあまり、真っ暗闇の中に、妖怪や幽霊の姿が見えてくるかもしれません。

こんな状況であったなら、ふと切れた雲間からさしこむ月の光は、どんなにかありがたいでしょう。
つねに方向を指し示してくれる星たちの存在は、神のようにも見えるでしょう。
そして周囲を照らし、獣から身を守ってくれる松明の炎のありがたさ。


私達は、まばゆい光の中では安心して眠るのは難しいです。
物陰なり布なり、どうにかして陰をつくったほうが落ち着きますよね。
けれども周囲が闇だけであったときは、自らの安全を保障するために、ちいさな灯りを願うのです。

現代世界ではないにしても、人間がまだ猿人類とよばれていたころは、まだまだ物理的に弱肉強食の世界だったでしょう。
恐ろしい肉食獣がいるかもしれず、生物として無防備な姿をさらすのは危険。
ですから、自分の身は隠しつつも、相手の行動はわかるように、ということですね。

漆黒の闇というのは、昔は生命の危険と直結していたと思うのです。
死への恐怖とあいまって、ますます恐ろしいものと感じられたはず。



そうなると、光や炎をありがたがる気持ちってよくわかりますよね。
それが宗教として形を持ったのが、前述の「光と闇」でも登場したゾロアスター教です。

ゾロアスター教は別名「拝火教」。
この世は善の光の神アフラ・マズダと、悪の闇の神アンラ・マイニュの戦いの場としていましたが、最後は光が勝つことになっていました。
拝火壇を作って、火そのものを光の象徴として崇めていました。

もちろんその他の宗教でも、火を神聖なものとして尊重する行為は多く見られます。
日本の神棚でも仏壇でも灯火を供えますし、ネイティブ・アメリカン達は焚き火の周りで聖なる踊りを奉納していたといいます。

猿と人間の違いは「火の使用」「道具の使用」「直立二足歩行」・・・でしたっけ?
火の光は、恐怖に打ち勝った人間の象徴でもあるのでしょうね。

ひとりの預言者が創始したゾロアスター教が、後のさまざまな宗教に染み込んでゆくことができたのは、
この人間の根源的な恐怖、死や大自然への畏怖と、それに打ち勝ってゆく希望としての光
という図式を持っていたからではないかと思います。



そして、その図式を最大限利用したのがキリスト教の正統教会とも言えるでしょう。
おそらくキリスト教が土着信仰と混在していた頃は、それほど闇は貶められていなかった事と思います。
それが紀元325年のニカイア公会議などの宗教会議を経て、キリスト教の「正統」と「異端」が分けられてゆくにつれ、闇は異端の象徴として忌むべきものと思われてゆくのです。

性別や年代、個性の違う集団をまとめるとき、一番簡単で効果的なやり方をご存知でしょうか?

それは、外に共通の敵を作ること。

この場合、「闇」が格好の標的になったように見えて仕方ありません。

――闇は悪魔と呼ぶべきもの。
死や恐怖や異端の象徴、唯一神の光の刃で、すみやかに倒されるべきもの。
闇を恐れる者達よ、光の神に帰依しなさい。神が汝らを守護するであろう。
光の使徒となって立ち上がりなさい。
神のご守護は汝らのもとにある。

・・・どうでしょう。なんだか信徒達がまとまりましたよね。戦争にも駆り出せそうですね。
事実、十字軍はこうして召集されたのです。



こうして大きな流れに飲み込まれてしまった「闇」ですが、小さな流れもまた、ありました。
それは、人のこころ。

光と闇、を人の心にたとえるなら、意識と無意識、といえるでしょう。
これも陰と陽と同じで、どちらが悪いとか優位だとかいう問題ではないのですが、
いかんせん、人は自分の無意識を見落としてしまいがちです。

たとえば、あなたが今日、大切な人とケンカをしてしまったとします。
思っていること、言いたい事を言葉にして、つまり意識にのぼらせて発散したなら、後のフォローは必要にしても、気持ちとしては割合すっきり。

けれども言いたい言葉をぐっと飲み込んで我慢してしまったら、その思いはくすぶってしまいますよね。

それでも後で一人のときなどに「私はこう言いたかった。こういう思いがあったよね。相手はこういってて確かに正しいけど、私の思いもありだよね」と認めてあげられればいいのですが、
「もう考えないで気分転換しよう!」となった場合、その思いは無意識の領域に押し込められてしまいます。

きちんと感じてあげられなかった思いというのは、その人も気づかないうちに、行き場のないまま何年も心の奥にたまって、その人の行動を縛っていたりします。

親の前では明るくて問題のない子を装っているのに、実は非行に走っていたり、過食症だったり、というのがいい例かもしれません。

無意識というのは見えないから、見たくないものを詰め込んで、片付けた気になってしまうのですね。
それが「闇」であるとも言えましょう。
闇の機能は、「姿をかくすこと」でもあったはずですから・・・。

現代において発達してきたカウンセリングや各種のセラピーは、大体においてクライアントの心の闇から、隠していたものを取り出して、存在を認めてゆく、という方向性を持っています。
いわゆる毒出しです。


そういった流れのなかで、長らく忌むべきものとされてきた闇も、また注目され、存在を認められる時期にきているのかもしれません。

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Re:「闇」のイメージ(03/07) 

随分前に主人と話した闇の話。ちょっとずれているかもしれませんが…。

「現代社会において闇が無くなってしまった」

私たちが幼い頃…一昔前には夜が長かった。深夜のテレビ番組も少なく、ネオンもなく、もちろんコンビにもなかった。闇の時間が長かった。
今は24時間開いている店も少ない無い。テレビも一日中やっている。全くの暗闇が無くなってしまった。
ウチの主人は趣味で山へ登ります。日が落ちたらテントの中でシュラフに包まり朝日が昇るのを待ちます。
全くの暗闇です。・・・・その暗闇で主人は何をしたか・・・「考えるのです。いろんな事を考えるのです。反省をする。未来に向かい夢を膨らませる。」物音一つしない暗闇で一生懸命に考える。
暗闇だから思考力がアップする。空海も室戸岬の洞窟の暗闇で悟った。
現代はあまりにも闇が無さ過ぎで人はものを考えなくなった。暗闇がなくなった結果が今の現代だ・・・と話した事があります。全ては暗闇から生まれる。

・・・って熱心に語った事を思い出しました。

こんな現代だからこそ暗闇が必要じゃないでしょうか。

さつきのひかりさんの言われる通り、今暗闇を見直す機会がやってきたと思います。

  • posted by byak-ko(^・^) 
  • URL 
  • 2007.03/07 16:55分 
  • [編集]
  • [Res]

Re[1]:「闇」のイメージ(03/07) 

byak-ko(^・^)さん

闇をなくしてしまうことは、本当の光に気づくきっかけもなくしてしまうことなのでは・・・と最近思います。
やはり、光も闇も同等に大切なものですよね。

ここ最近の文章も、暗闇から生まれています(笑)
夜チビを寝かせるのに20~21時には布団に入ってしまうので、4時前後に目が覚めるのです。でも布団抜け出すとすぐにバレて泣き出すので、動けない。
その時間を有効に活用して、文章の骨子をかためています。
で、午前中も練って、昼寝してるうちに打ち込み(笑)

>暗闇だから思考力がアップする。空海も室戸岬の洞窟の暗闇で悟った。
>現代はあまりにも闇が無さ過ぎで人はものを考えなくなった。暗闇がなくなった結果が今の現代だ・・・と話した事があります。全ては暗闇から生まれる。

ほんとうですね。
電気のチラチラした光も、明るいのはいいけど続くと疲れると思うんですけどね~~~。(^^;
  • posted by さつきのひかり 
  • URL 
  • 2007.03/07 19:04分 
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